合気道競技って?

◆ 合気道の稽古では知らぬ間に筋トレができる。
◆ 合気道の技ってどうやって極まるのか(関節の可動域)。
◆ 合気道の技ってどうやって極まるのか(てこの原理)。
◆ 肩関節はもっと動くのに…(小手返しの関節自由度)


知らぬ間にできる筋トレ
いくら家で運動を頑張ろうと思ってもなかなかできない。できたとしても気休め程度。
スポーツジムに行くと、なんとなく筋トレマシンに座って運動する。
頑張ろうと思うが、あんまりキツイと"体を傷めるかも"と、つい軽めの負荷にする。
しかも回数は、10回をせいぜい3セットくらい。
当然、効果はほとんどない。

しかし、だ。

合気道の稽古をするとなると、受身を何回となくとる。
1人でやると10回でもしんどいのに、知らぬ間に腹筋運動を数十回やってるのだ。

しかも、頭を守る為に顎を引く動作も必然的に起こる。
→スマホやパソコン、テレビの見過ぎで起こる頭部屈曲+頸部伸展(つまりストレートネックの原因となる姿勢)を改善する筋肉が鍛えられる!

準備運動でやっている相対動作は、いわゆる姿勢を保つ筋肉を結構鍛えている・・・と思う。

結構、筋力維持増進にいいかも。

合気道の技ってどうやって極まるのか01
昭和から平成になるころのテレビ番組で、合気道の達人か何かを名乗る人が、相手に触れることなく"気"で相手を飛ばすというパフォーマンスをしていたのを見たことがあります。
そのせいか、合気道の漢字を見て、"気合い"で相手を飛ばすの?…なんて質問してくる人もまだ沢山おられます。

まさか。

武道にどっぷり漬かっている方は、ちゃんとした定義を解説できるのかもしれませんが、私はそうではないので、そんなちゃんとした話はできません。すみません。
ただ、要素の一つに関節のコントロールがあることは確かです。
関節には可動域があります。その可動域を目いいっぱい使って、相手の体重心をぐらつかせるということが一要素としてあります。
例えば、肘関節伸展の参考可動域は5°なので、この角度まで持っていくと、まず相手は体をこわばらせるので、重心をコントロールしやすくなります。
また、肘関節はそれ以上伸展しないので、腕がまるで一本の棒のようになり、より体幹に近い肩関節をコントロールしやすくなる、という感じです。

問題は、技が未熟な方+力がある人+自分が未熟だと認めたくない心理がある、そんな人は力ずくで肘関節を伸展しようとするので骨折や脱臼、捻挫など、相手にケガを負わせてしまいます。
つまり、そんな相手と組んだ時には、気をつけた方がよさそうです。

合気道の技ってどうやって極まるのか02
関節運動の勉強をしたので、合気道の技をその観点から考えてみようと思いました。
関節の可動域は、健常者でも関節によってその可動制限因子が異なります。
例えば、骨同士が衝突してそれ以上動かないとか、筋腹や脂肪などの皮下組織が緩衝材になってそれ以上、屈曲できないとかです。
本屋さんに行くと、すでにその観点で技を解説している本がありました。
同じように考えている人はいるのですね。
残念ながら?! まだその本は買ってないし、読んでません。本屋さんで15秒程立ち読みしただけです。

少し話がそれましたが、○○の技は、どの関節とどの関節を極めているが、どういった関節可動域の制限因子を利用しているのか?
といったことを暇な時に考えてみました。

技が下手な人 → 触っている関節だけ極まっている。やられる方は痛いだけ。我慢するとケガするので致し方なく受身をとることになる。
技がそこそこな人 → 触っている関節を極めて、相手の体重心をコントロールしている。やられる方としては、あやつられる感じで受身をとる。ケガはしにくいが痛い。
で、肝心な技が上手い人ってどうやっているのか?
技をかけてもらうとそんなに痛くないのです。あ、もちろん優しくいたわって技をかけてもらっているからなのですが。
未熟な人にやってもらうと、ゆっくり技をかけてもらっても痛い上に、勢いでごまかさないと技がかからない。
でも、上手い人だとゆっくり技をかけてもらうと痛くない上に、技がかかる(体重心がコントロールされてしまう)。
なぜなんだろう。
ひょっとして、関節の最終可動域まで極めてないかも。
そんな思いに至りました。

滑車とか天秤みたいな、てこの原理使ってるのかも。






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