平成26年 昭道館本部寒稽古
少年部開催日:平成26(2014)年01月10日(金)-12日(日)
一般部開催日:平成26(2014)年01月13日(月)-19日(日)*最終日は合同稽古会
場所:昭道館本部道場(大阪市)
レポーター:ロバーツ ニリ
一般の部1日目(1月13日(月))
参加者-名
天気晴れ この日の最高気温:7℃ 最低気温:4℃
内容
成山師範が今年のテーマ「原点と基本」について話され、技の名前についても話されました。武田惣角翁や植芝盛平翁は技に名前を付けなかったが、富木謙治師範はもっと広く普及するためにはわかりやすい技の名前が必要だと考え、名前を付けたのだと。
そして数名の大学生に乱取り基本技十七本の中でどれが一番難しいのか尋ね、肘技を稽古することにしました。肘技5本と、引き倒しからの脇固め(4級の進級審査内容)を稽古しました。
成山師範は十七本の技には連続技が含まれていることも取り上げた。例えば肘技4本目は、引き倒しから腕捻りの連続技です。

続いて森川先生が脇固めの応用技として逆構え袖捕りからの脇固めを紹介しました。

一般の部2日目(1月14日(火))
参加者- 名
天気晴れ この日の最高気温:7℃ 最低気温:0℃
内容 セッションは大きく3つに分けて行われました。

1.酒井進之介先生:
- 基本のつくり(正面当て、逆構え当て)
- 本体のつくり(当身5本)急所の捉え方の説明。
- 勝機のつくり(当身5本)

2.藤本和義先生:
- 関節技 手刀上段のつくり(押し倒し、引き倒し)
- 関節技 手刀下段のつくり(小手返し、転回小手返し)

3.成山哲也先生:
- 関節技 肘持ちのつくり - 上段(順手取り、逆手取り)、下段(順手取り、逆手取り)

これらの内容は、前日午後に行われた新春稽古会に沿って進められました。 前日午後に行われた新春稽古会では、成山哲郎師範は今年のテーマである原点という言葉を繰り返し、準備体操・運足動作・手刀動作が合気道技の中でどのように生きてくるのかを説明しました。そして、その後、関節技 上段のつくりと下段のつくりに焦点をおいて稽古しました。今日の寒稽古ではそれと関連して関節技の稽古でした。
ちなみに新春稽古会の後半は、成山哲郎師範が焦点を当てて説明された乱取りの原理の応用のデモンストレーションを行った大森竜一先生が指導されました。

一般の部3日目(1月15日(水))
参加者- 名
天気雨 この日の最高気温:10℃ 最低気温:1℃
内容 この寒稽古で繰り返し述べられているのが「原点回帰」。成山哲郎師範は最初に運足動作に焦点を当て、常に適切な足幅を保つことや自然体から8方向への動き方について説明された。
移動の基本は、基本の短刀体捌き練習→自由な短刀突きに対する体捌きを手を使わずに行う→手刀を使って体捌き→体捌きから短刀側の腕をつかむまで→体捌きから4つの肘持ちのつくりを行った。
最後は稽古した要素を見せながらの乱取り稽古のデモンストレーションで締めくくった。

一般の部4日目(1月16日(木))
参加者- 名
天気晴れ この日の最高気温:10℃ 最低気温:1℃
内容 成山哲郎師範は、「心」の話でスタートし、最後までそれを維持することの大切さを話されました。
その後、形稽古の焦点を当てた稽古をしました。
- 昇級審査内容に沿った8つの座り技
- 古流護身第三の形の座り技
- 4段の審査にも含まれる6本の応用の立ち技    ・正面打ちに対する押し倒し    ・正面打ちに対する転回小手返し(2種類)    ・横面打ちに対する転回小手返し(表裏)    ・突きに対する小手返し(表裏)

成山哲郎師範は、嘉納治五郎先生が柔道技の名称を付けていたことに習って、富木謙治師範が合気道を普及するために最初に技に分かりやすい名称を付けた話をされていた。

一般の部5日目(1月17日(金))
参加者- 名
天気晴れ この日の最高気温:10℃ 最低気温:2℃
内容 短刀乱取り競技基本の十七本と、引き倒しからの脇固めを行った。
当身技、肘技、手首技、浮き技をを行った後、手を使わない短刀体捌き、手刀を使った短刀体捌き、掴むまで(崩さない)、掛かり稽古を行った。


一般の部6日目(1月18日(土))
参加者- 名
天気曇り この日の最高気温:8℃ 最低気温:2℃
内容 寒稽古(早朝稽古)最終日
成山哲郎師範は、乱取り基本の形の経緯について話された後、昭和33年(西暦1958年)に富木謙治先生がまとめられた15本の基本、全体の基本技19本、乱取りの基本技17本について話された。

最初に4種類の小手捻りと4種類の小手返し(相構え/逆構え、順手取り/逆手取りの組み合わせ)

そして次に片手取りからの技を行った。
- 相構え片手取りからの小手捻り
- 逆構え片手取りからの押し倒し
- 相構え片手取りからの転回小手捻り
- 逆構え片手取りからの腕捻り

- 逆構え片手取りからの小手返し
- 逆構え片手取りからの小手返し(極めまで)
- 相構え片手取りからの小手返し
- 相構え片手取りからの小手返し(8級の昇級審査に含まれる技)

最後に、これらの要素を組み合わせた応用技や、二人捕りを稽古した。

合同稽古(1月19日(日))
参加者-名
天気曇り この日の最高気温:10℃ 最低気温:2℃
内容 乱取り基本十七本のデモンストレーションの後、その中から当身技と肘技を稽古した。
次に古流護身第三の形の座り技から立ち技までの十六本がデモンストレーションされ、その中から立ち技を稽古した。
そして次に応用技を行った。
- 四種類の相構え当て - 上段/中段/下段/後方両手取り
- 立ち技1本目、3本目(2種類)、5本目、7本目の5つの応用技
- 後方からの襟どりからの2本の応用技

稽古後、納会でぜんざい等を食した。





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