女子部稽古会
開催日時:2014年02月09日(日)    場所:昭道館本部道場(大阪市)

指導者:成山哲郎師範
助手:寺西晴高先生、酒井進之介先生、藤本和義先生、成山哲也先生、ジョー・アダムス先生。
参加者は29名。
レポーター:本サイト管理者
*稽古した技の内容等については、レポーターが覚えている限りですので、実際よりも少ない内容になっている可能性があります。

今年の寒稽古でのテーマは"原点"で、それに合わせて今回の女子部稽古会のテーマも"原点"でした。
『合気道入門』(昭和33年(西暦1958年))では、合気道技全体の基本の形として十五本が紹介されている。その後、昭和38年(西暦1963年)『新合気道テキスト』では、乱取基本の形十七本が紹介され、その後、1975年合気道技全体の基本として十九本が紹介されている。この内、乱取り基本の形十七本を紹介した後、肘技に引き倒し系の脇固めを加えようとしたが、すでに海外にも普及しており、修正が困難と判断され基本の形としては十七本のままであるが、この女子部稽古会では、その加えたかった1本を含めて十八本で稽古した(昇級審査に含まれる肘技六本と同じ順番)。

### 稽古した技 ###
(1) 乱取り基本の形十七本+1=18本(当身技5本+肘技6本+手首技4本+浮き技3本)
(2) 乱取り基本の形の応用
(2)-1:前方両手取りに対する正面当て
(2)-2:後方両手取りに対する逆構え当て
(2)-3:横面打ちに対する押し倒し
(2)-4:逆構え片手取りに対する引き倒し
(2)-5:奥襟取りに対する小手返し
(2)-6:相構え片手取りに対する引き落とし
(3)古流護身第三の形から座り技〜立ち技のデモ後、立ち技の稽古
(4)古流護身第三の形の応用
(4)-1:前襟取りに対する小手返し
(4)-2:逆構え袖取りに対する脇固め
(4)-3:後方かかえ取りに対する腕捻り

### 感想 ###
例えば手首を掴むときなどは、体格が近いとやり易い。いつもそれを感じる稽古会です。手が小さいと太い手首を掴むだけで一工夫が必要なので、そういったことがない分やり易いということです。
力差がある人に力づくでごまかす方に技をかけられると、変な痛みに「何かがおかしい」と思うもののケガをしないように防御することに気が行ってしまうのですが、あまり力差がない場合だと「何がおかしいのだろう?」と考える余裕ができるということで切磋琢磨しやすいのもこの稽古会のいいところだと思います。

稽古後は、珍しく大雪の東京からはるばる参加された方や京都などの遠方からの参加者も交えて、懐かしいビデオを観賞し、穏やかな雰囲気で締めくくられました。




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